人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランス存在日記

exmouthcoc.exblog.jp
ブログトップ

リンゴのベニエ

急な来客があったりして、忙しく過ごしておりました…。

ある日、夜勤のオットから、いつものごとく電話があった。
「あのさぁ、フランシス(ニコラの兄ちゃん)がロンドンで飛行機に乗り遅れて、乗り継ぎに間に合わないから、今夜泊まりに来るって。朝の5時にまた空港に来ないといけないんだって。今日ボクが乗ってきた車をフランシスが使って、明日の朝、ラピヌーも一緒に来て。それと、寝床を作っておいてくれる?」


え゛ぇ~~~っ。

って言うかさぁ、ニコラ、家にいないじゃん。
私、一人だけなのに。

心が狭いわけではないのだけれど、こうして、急な来客ってとっても困る。
ゆっくりブログでも書いて、静かな時間を過ごすのだ~って思ってたのに。

まぁ、ニコラの兄ちゃんの場合、一緒にいてもそんなに疲れないからまぁいいんだけど、
(早口なので、こっちもつられて…気がつくとハァハァゼイゼイしていたりする・笑)
夜中近くに我が家に来て、早朝に一緒にお見送り…ですか。(苦笑)

睡眠時間を削って、翌朝空港に見送り…と同時にニコラを迎えに行った。


私側の家族や友人って、つまり日本からの来訪が多いこともあって、
この「突然」というのがありえない。必ず、前もって連絡してきてくれる。

ところがっ。去年のハロウィーンの時にもちょっと触れたかもしれないけれど、
ニコラの家族や友達って、本当に突然やってくる。

「これから行くから。あと3時間はかかるかな。」とか、
「ロンドンで飛行機が遅れて、乗り継ぎのTGVに乗れないから泊まらせてね」とか、
「旅行でパリ経由なんだけど、時間があったら行くから」とか…。

場所柄、しょうがないのかな。

実は、明日の夜から、ニコラの親戚が一人、パリ近郊でビジネスのためにやってくる。
会社から宿泊費でるのになぁ…。我が家にわざわざ来なくても…と、ぶつぶつ言う嫁。(笑)
だって、朝早くに出て行って、夕飯を我が家で食べて、その繰り返し10日間。
それはそれでまだいいんだけど、問題なのは、ニコラが夜勤の日が2日もあるということ。
うぅっ。話が続かない…。

最後の週末には彼の妻と子供たちがやってきて、一家が我が家に集合。
ひぃぃ~~~。

それと入れ替わりに、ニコラの弟夫婦がトルコ旅行のついでに我が家に2日ほど泊まりに来ることに。
ウチ、工事中なのにな。 ぼそっ

というわけで、10月はもう頭の中が来客のことでいっぱい。
毎日、献立決めるのに苦しみもだえていることでしょう。


さて、話が変わって、タイトルにあるように、リンゴのベニエの話。

かねてから、ニコラに「タルト・オ・ポンム」 (リンゴのタルト)を作ってもらう約束をしていたのに、
なかなか実行できないでいた。
ある日、山のようにあるリンゴを見て、
「beignets aux pommes」リンゴのベニエを作ってあげる、と一言。ほほぉ。
何でベニエなの?と尋ねたら、子供の頃によく作ってもらったから。
あぁ、この人はママの愛情たっぷりのお菓子を食べて育ったんだね。

早速、その日の夕方、ママに電話する息子。
「bonsoir, maman…」 ボンソワー、ママン~~♥ 
リンゴのベニエってどう作るの?と、聞いてる聞いてる。
この歳になっても、甘い声でママと話してマス。マザコンじゃないんだけど。

私はリンゴの皮をむき、輪切りにして芯を抜くのだけお手伝い。
ベニエって、要するに、ドーナツのことなんだけど、
ニコラが作ってる生地はどう見ても、サラサラ。
まぁ、作ってくれるというので、脇で見てたら…



ドーナツというより、






リンゴの天ぷら?

ニコラ、天ぷら作ってる?と、突っ込む私。
おかしいなぁ、ママに聞いたとおり作ったのに。

小麦粉を足して、もったりさせて、なんとかドーナツの生地らしくなった。

で、できあがりの図。
リンゴのベニエ_b0069848_5524495.jpg


形は予想通り(!)不細工だけど、まぁおいしいので合格…かな。

それにしても、夜の10時に夜な夜な揚げ菓子を作って食べてる私たちって…。
これが最初で最後にしよう。
by exmouthcoco | 2008-10-03 05:58 | 食べること、大好き♪

フランス生活17年。そろそろ終盤。念願の、ヨットで世界中を旅してきます。


by exmouthcoco