友人を訪ねて ボルドー近くの海へ。
海の話は次回にして、今日は、初めて体験した松ヤニ小屋でのことを。
住宅街の友人宅を後にして、友人の車の後を追ってちょっと走ると森の中。
アスファルトの道から、森の中に入る砂の道の前で友人が車を停めて忠告しに来る。
「ねぇ、ここから1,5km、ブレーキかけずにゆっくり走ってね」と。
つまり、その…砂道なんです。
ウチの近くでもそうだけど、森の中って、砂道が多いですよね?
スタックしたらどうしよう〜!と、ハラハラ助手席で心配する私をよそに、
「こんなのへっちゃら。大型トラックでこういう道走ったことあるよ」と、余裕のニコラ。
そうしてたどり着いたところは、広い広い森の中 にある小屋。
これ、松ヤニを採取する人のための小屋なんです。
という訳で、周りは松林。
現代では、松ヤニを採る人はいないとのことだけれど、
ここではこうして、友人の息子さんが趣味で採ってるとのこと。
この素焼きのポットは見たことあるけれど、実際に使われてるのを見たのは初めて!
この手の松ヤニ小屋は、現存しているものだけで、
新しく作られることはないのだそう。
代々、権利を受け継いで、使わなくなったら朽ちていく…。
そういうシステムらしいです。
薪は山のようにあるので、暖炉の火も豪快!
実際、小屋に入ると炭の匂いがして、懐かしい気分になるのです。
炎の前の鉄の網は、火の粉が飛び散るのを防ぐ網なのかと思いきや、
後にこれがBBQのグリルの網となって、肉と魚が並んでおりました。(笑)
驚いたのが、こんなに周りから閉ざされた所なのに、
固定電話とインターネットが使えること!
不法侵入者がいたり、火事の恐れもあるので、
仕事の合間に1日2回はこの小屋に来るのだそう。
定年でなく、現役で働いていらっしゃる方なんですけどね…。
息抜きも兼ねてるのだろうけれど、ここまで2回も往復って凄い。
「ゲストルームあるわよ」と言われたけれど、広い森の中で…
今夜はここでお休みです。
次回は、旅行記最終回。海へ行きまーす。