前回からの続きです。
とうとう日本の事を紹介する日がやってきてしまいました。
午前中の休憩時間が終わる頃に来るように言われていたので、
そわそわしながら学校に到着すると、子供達の熱烈なお迎え攻撃。
小さな学校なので、遠足などの付き添いに行ったこともあって、
ほとんどの子を知っているせいか、それぞれが話したがる。
わぁ〜っと、たかられて前に進めない。(笑)
やっとの思いで教室に入って準備をした頃に、子供達が戻ってきました。
ホワイトボードの前に椅子を置いて、
周りには子供たち用の3つの長椅子を囲むようにして、
先生というよりは、ピンポンパン(分かる方は、私と同じ世代です。笑)、
または、おかあさんといっしょのお姉さんならぬ、オバさんのノリ。
つまり、子供達との距離がとっても近いんです。
なので、緊張せずにやりやすい。
ネットで色々探して、自分なりに良さそうなものをピックアップして…
(参考にさせていただいたリンクがわからなくなってしまいましたが)
これから同じような事を体験される方のために、
今回やった事を参考までに書いておきますね。
先ずは、日本とフランスの距離感をわかってもらうために、世界地図を用意。
これ、100円ショップのレジャーシートです。
余談ですが、我が家はこれが大活躍。
シャワーブースの下に引いたり(使い始めにヒヤリとしない)、
旅行先では、ホテルの浴室でバスマット代わりに使用。
すぐ洗って乾かせるので便利。
日本のトイレは清潔だけれど、海外在住の方で、外出先でオムツ替えする時に、
コレに寝かせてあげるのもいいんじゃないかと…。
話が逸れましたが、動物の絵があったりして、子供も興味津々。
先生は、太平洋側中央にあるこの地図を見て、新鮮だわって言ってました。
確かに、ヨーロッパの世界地図は日本が左の端っこにあるものね…。
国名がカタカナなので読めるわけもなく…
「フランスはどこかな〜?分かる人〜!」って、1人指名して探してもらい、
「じゃぁ、ジャポンはどこかな〜。知ってる〜?」とまた指名して…
細長い国を指すが、ちょっと違う。惜しい!(笑)
日本へは飛行機で12時間から13時間かかること。
正午に出発したら、真夜中に着くけれど、
時差が7時間あるので、朝になってる、とか…。
山が多く、火山もあるので地震が多いこと。
けれど、悪いことだけでなく、こんな素敵な温泉も各地にあるよ〜と言いながら、
若いお姉さんが露天風呂に浸かってる写真をiPadで見せました。
「うわぁ〜。大きなプール!」「しかも、温かいんだよ」と言いつつ、
温泉に浸かる猿たちの写真を見せて、子供達、口があんぐり。(笑)
食べ物のこと。和食を知ってる人〜って聞いて、
何を知ってるか聞くと、やっぱりSUSHIですね。
1人、「お米をたくさん食べるんだよね」と、ズバリな回答の子がいてビックリ。
フランスではパンを沢山食べるように、日本ではお米をたくさん食べることを教えました。
お箸の話をしたら、かなりの子が手を挙げて「私も持ってる〜!」「僕も〜!」と、
4割くらいの子が、話したくてうずうず。
結構、持ってるんだ〜、と、逆に驚いたのでした。
先生も、クラスでやらせようと購入済みなのだとか。
実は、家から持って行こうかと思ったのですが、子供が目を突いたりしたら大変だと思って持っていかなかったんですよね。
そこまで心配しなくてよかったのか…。
後は、日本の住居について。
靴を脱いで生活すること、畳の部屋があること、
お風呂の話(湯船のお湯は綺麗なまま、家族全員使い回す)と説明。
それからなぜか、ちょっと逸れて、柔道の話に。
放課後に柔道に行ってる子が多くて、これまたビックリ。
「Ninaちゃん、みんな習ってるよ〜」って、思わず言ってしまいました。
当の本人、シラーーーってしてましたけど。
堅苦しい話になってきたので、ポケモンとキティのフィギュアを見せたり、
折り紙の花火やでんでん太鼓も喜んでくれて、
すべての物が、小さな手から手へと順番に回ってました。(笑)
ちょうど、何日か前に、友人からもらった 乗り物の絵本があったので持って行ったら、
まさにビンゴ!
こちらの子って、消防士さん好きなんですよね。
消防車やパトカー、新幹線など、飛びつくように見てました。
そして最後に、ちょっとだけ日本語のことを。
ひらがなは日本固有のもので、カタカナは外来語に使うこと。
漢字は中国から伝わったけれど、中国人と話しても通じないこと。
でも筆談だったら、ほとんど意味がわかると説明したら、不思議そうな顔をしていました。
木を1つ書いて、2つ書いたら林。3つ書くと森になるよ〜、と言ったら、先生がなるほど!って。
そして、最後に「こんにちは」「ありがとう」と「ございます」を教えて、
先生のリクエストで童謡を1つ、みんなと歌って〆となりました。
あっという間の1時間だったけれど、退屈そうな子はいなくて、
逆に乗り出してくるくらいの勢いでみんなが興味を持ってくれたので、
やり易かったです。
先生の、「みんなどうだった〜?楽しかった〜?」との質問に、
「Oui ウィ〜〜〜!」の大合唱。
ホッとした瞬間でした。
用意していったNinaの浴衣も着せるのをすっかり忘れてしまったし…。
一枚ずつ書いた名前の紙は、来週に日本語のアトリエをやるという事で、
また次回に。
終わったような、終わってないような…。
でも、楽しい経験でした。
何よりも、子供達のまっすぐな視線が可愛い…。
このまま大きくなってね、って思いながら、家路に着いたのでした。