タイムカプセル
ある時、オークションで白く塗られた古い古いミラーを買った。
こういうものの汚れを落とし、壊れた部分を修復し、磨きをかけるのは夫の役目。
このミラーは、裏側が木の板で留めてあり、その木自体も少し傷んでいた。
鏡を磨くこともあり、裏の木の板を外した時、ニコラが「おぉ~~!」っと歓声を上げた。
「ラピヌー、すごいよ、コレ! いつのだと思う?」 と、呼びかけられる。
「さぁ・・・。1950年くらいかなぁ・・・」
私たちの目の前に登場したのは、なんと古いカレンダー・・・。
中央部分は日めくりカレンダーでもついていたのかな。
実はこの白いペンキの下には、ボルドー色のペンキが。さらにその下には金色が塗られていたようだ・・・。白く塗り替える時に、鏡を固定するために使われたカレンダーが1926年ということは、もっともっと古いものなのかもしれない。
こういうのって、タイムカプセルを開けた瞬間のようで、とってもワクワクする。
同時に、これを作った当時のことを想像してみて、ちょっとニヤける。
どんな人がこの仕事をしたのかなぁ?
まさか、未来にこんな風に開けられるなんて、想像しなかっただろうなぁ・・・。
昔の人は、本と本の隙間とか、階段の板を外したりして宝物やお金を隠していたらしい。
夫の実家の庭にある、小さな離れ・・・。ここの家の床が一部だけペコペコ沈むのだ。
今度里帰りした時は、タイルをはがしてみようかな。
何か、いいものが出てくるかもしれない・・・。