すごいぞ!セロファンの力…
簡単な手順を書くと、豚バラ肉を
塩漬け → ピックル液に漬ける → 塩抜き → 乾燥 → 燻す
となるのだけれど、この、塩抜き後の乾燥が、保存性を高めるためには大切な作業。
今までは、水分をふき取った後、キッチンペーパーをぐるぐる巻きにして、冷蔵庫へ。
翌日、ペーパーを交換。また次の日も、ペーパーを交換して…と、地道な作業。
しかも、湿ったペーパーが肉にぴったりくっついてしまい、なかなか取れなかったりして、
どうにかならないかな~と思っていたのも事実。
日本には、食品の水分を吸ってくれる○チットという便利な脱水シートがあるけれど、
フランスでは見たことも聞いたこともない。
でも、○チットって、結構な値段がするのよね…。
ある時、ネットサーフィンをしていたら、そのシートの代わりに、あるもので代用できるというのを発見。
それは、タイトルにもあるように、 セロファンなのですよ。
本当かどうか、試してみたい…!
ずっと思っていたのだけれど、フランスでセロファン用紙って、見たことない。
大体、文房具コーナーに足を踏み入れることがほとんどないからなのだけれど、
オットのニコラに聞いても、「知らない」の一言。
そんな訳で、日本に帰った時に、脱水シートでなく、セロファン用紙を買ってきましたよ~~。
透明のが欲しかったんだけれど、どの店でも「赤・黄・緑・青・透明」の5種類入りのパックばかり。
そりゃそうだよね…。用途としては、多分、小学生がステンドグラスの工作に使うくらいだろうし。
ニコラに、「何?その赤い肉は?」と言われ、
仕込み中、何度となく、チャーシューを作ってるような気分に陥った。イメージってすごい。
塩抜きした後、軽くキッチンペーパーで水分を取った後、セロファンをピッチリと巻く。
バットに食塩を薄く敷き、セロファン巻きの肉をのせて、さらに食塩をかけ、冷蔵庫へ。
これは、○チットと同じ原理なのだそうですよ。
塩を使うけれど、しょっぱくなることはありません~~。お砂糖でもできるみたいだけど…。
セロファンがなかなか肉になじまなくて大丈夫かな~と思っていたけれど、
翌日、見事にセロファンは肉にピッタリくっついて、しかも、バットには大量の水!
この水分を捨てて、1週間ほど、冷蔵庫の中で休ませたのがこちら。
キッチンペーパーで水分を取ったものとは大違い。
さて、この後、無事に燻製作業も終わって、上出来のベーコンが完成!!
毎年、冬に仕込むスモークサーモン。
これはセロファンが大活躍だわ~~~。出来が楽しみ!