フランス存在日記

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カテゴリ:**出会い…( 4 )

【出会い】


私が、ニコラと出会ったのは今から11年前・・・。1994年の春のこと。

ここを読んでくださってる方にも、タイムマシンで時間旅行をしてもらおう・・・。
ついでに、場所も移動・・・。どこかって?



それは・・・
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そう!
オーストラリア!

当時、私はワーキングホリデーメーカー(略してワーホリ)として、この国での生活を楽しんでいた。
ワーホリに来る前から、交換留学やそのホストファミリーに会うため訪れていた大好きな街、Perth(パース)。
当然、ワーホリも迷わずこの街からスタート。アパートを借りて5ヶ月の滞在後、住み慣れた街を離れ、私は一人で北周りに、そして友達2人は南回りで旅をすることになった・・・。

最初の目的地は、北にぐんぐん上がって、西の端っこの町。
「exmouth」
(エクスマウス)。

ふふ~~ん。鋭い方はもうおわかりですね。
そう!この、海がキレイで、他には何にもない街の、小さなバックパッカーズで、私はニコラと出会ったのだ…。

バックパッカーズの中で一番ゴージャスな私の部屋には、テレビがあり、クーラーがガンガンに効き、とっても快適だった。しかも、同じ部屋の子たちは前日にみんな次の町へと移動してしまったので、次のバスが来る日まで、広い部屋は独り占め・・・。

ある日、小型セスナ機で「海を上空から見る」というバックパッカーズ主催のアクティビティーがあって、そこで日本人の男の子と知り合いになった。
その夜、その男の子が私の部屋にテレビを見に来た。同じ部屋の人を連れて・・・。

それがニコラだった。

一緒に、ミスター・ビーンを見たのを、今でも覚えている・・・。

日本人の男の子は、会社の休みで来ていたので、早々に帰国。(かわいそ~)
ニコラは、ヴァカンスで来ていた。なので、観光ビザ。

ニコラとは次の町へ移動するので、お別れ。「また会えたらいいね、さよなら~~~!」

私もまた2日くらい後のバスで移動。
次の町で再会。

また移動の頃。「どこへ行くの?」「あ、同じだ・・・」
こんなことが続き、いつの間にか旅の相棒となり、どこに行くのでも一緒に行動していた。

結果的には約7ヶ月間、目的地のシドニーまで一緒に旅をすることになる…。
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by exmouthcoco | 2005-02-15 05:45 | **出会い… | Trackback | Comments(11)
【別れ】


7ヶ月に及ぶ、バックパックを背負っての貧乏旅行。
それはそれは楽しかった。 (そりゃ、そうだよな~。毎日、遊んでるようなもんだもんね)

相棒とは、息がぴったり。何故か自分と同じ空気が流れていて、同じペース。
自分によく似た人だな、と思った。

この時の、ニコラの職業はトラックのドライバーや車のメカニック。
運転免許証には、大型も含め、すべてのカテゴリーにスタンプが押してあり、すごいなぁと思ったもんである。そんな彼の夢は、飛行機のメカニックになって、エアポートで働くこと・・・。


結果的には7ヶ月一緒にいたことになるけれど、実は何度も「さよなら」をしている。
もう、会えないね~、という悲しいレベルのお別れ。
タダ単に、自分が行きたい目的地が違ったり、やりたいことがあるから先に行く、とかそういうことで、本来の一人旅に戻るということだけなんだけど、それがなかなかつらい。
離れては、またどこかで再会。そんなことも度々あった。

観光ヴィザのニコラは、私よりもヴィザが早く切れて(実際、一度出国してニューカレドニアに行って戻ってきた)、一足先にフランスへ帰ることになる。

その時には、2人の気持ちは旅の相棒から人生の相棒となるべく、結婚を考えていた。
フランス語ができない私のことを考慮して、カナダだったら英語もフランス語も使えるということで、移民申請しようか、とも考えていた。


ワーホリを終え、自分も帰国。なかなか普通の生活に戻れぬまま、ニコラが来日。
この時、両親を含め、将来のことをいろいろと相談する…。
が!これがなかなか大変。両親は大反対!というわけでもないが、親心としてはやはり娘を遠くに手放すのはつらい。 (国際結婚ってそんなもの・・・)

当時のニコラの仕事も、安定した職業とは言い難く、収入も低かったせいもあるかも知れない。とにかく、滞在は楽しんだものの、気持ちよく「OK!サイン」が出ぬまま、帰国の途に。


何度手紙をやりとりしただろうか・・・。今みたいにインターネットが普及していない時代。
そんなに昔のことではないのに、かなりアナログな時代だったんだなぁ・・・。

カナダの移民申請は失敗に終わり、お互いの国での話がうまく進まず・・・
遠距離でのやり取りにお互い疲れてきたこともあり、気持ちが少しずつ離れていく。
これは彼も私も一緒だったと思う。どんよりした毎日が続く中、私は、この関係に白黒つけるためにフランス行きを決行。1996年の1月のことだ。

以前、ちょろっと観光でフランスに立ち寄ったことはあるが、じっくり滞在はそのときが初めてだった。めちゃくちゃ狭いパリのアパートに居候し、そしてニコラの仕事の合間の週末には、実家のあるフランス南西部に遊びに行った。
私は食べすぎで熱を出し、 (うわぁ~、ダサい) ニコラは仕事があるので早々にパリへ戻る。
私は一人で、ニコラの両親にお世話になり、そこで田舎のすばらしさも発見する。

パリに戻り、いろいろな気持ちを整理しながら、一人で寂しくオランダやベルギー旅行。
(やっぱり、一人だと楽しくないな~。)
この時のニコラの仕事は、車のメカニック。毎日朝早く出かけ、夜遅くにヘロヘロになって戻ってくる、という感じだった。
(これがいつまで続くのだろうか・・・。)
帰国前に、いろいろと話をした結果、悲しい結末→別れるということになった。

見送り先でのシャルル・ド・ゴール空港第一ターミナル。今でも行くと胸がキュゥと哀しくなる。
「サヨナラ」という言葉の代わりに、「アデュー」という言葉を使って、ニコラが驚く。
「どうして、そんな言葉知ってるの・・・?」

Au revoir(オゥ・ヴォワー)とは違い、アデューは「もう長い間会わない」ということも含まれている、悲しい言葉。

振り返らないように、エスカレーターを上りながら・・・不思議と涙は出なかった。
長い遠距離恋愛の終わりですっきりしたのか、もやもやが吹っ切れたからか・・・。(イヤイヤ)

だって、なんだか、また会えるような気がしてたから。
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by exmouthcoco | 2005-02-15 05:42 | **出会い… | Trackback | Comments(8)
【再会】


おおげさな言い方かもしれないけれど、「運命」って本当にあるんだなぁ、って思う。いろいろな出会いがあるけれど、それぞれのカップルにはそれぞれのストーリーがあって、実はそれはず~~~っと前からそうなることは決まっていたんじゃないか、って思う。

一緒に旅をしていても、心の片隅で「他の人とは何か違う特別なもの」をいつも感じた。遠い昔は恋人か親子だったのかなぁ、って、何度思っただろう・・・。

ちょうど私たちが悲しいどん底にいるとき、世間では、国民的美少女「ゴクミ」ちゃんが、ジャン・アレジと婚約?(未だ結婚してないけど)指輪をして、ウキウキ顔でTVの会見に出てたのを覚えている・・・。同じ日仏カップルでも、こうも違うんだな、と・・・。


フランスから戻り、気持ちを切り替えて、仕事に励む。
忙しい日々を過ごしながら、ふとした時に、あの楽しくて懐かしい瞬間を想いだす。
ニコラは元気かなぁ・・・そう考える日もだんだんと少なくなり、お互いに違うパートナーもできて、まったく別の道を歩んでいた。

大好きな町、Perthにもその後何度か足を運び、一人旅の楽しさや寂しさをあらためて発見。Perthという町のすばらしさを伝えたくて、母親と一緒に旅をすることになった。2000年5月のこと・・・。

楽しい滞在もあっという間に過ぎて、最終日となった。その日のフライトは夜だったので、夕方まで自由行動。朝食後、電車で隣町のフリーマントルに行くことに決めた。

電車に乗る前に、どうしてもあるお店に寄りたくなった。駅の反対側にある、イタリア系の食料品を扱う、小さなスパイス屋。麻袋にスパイスがたくさん置いてあって、自分で好きなだけ袋に詰めて買い物ができる、とっても素敵なお店 ♥ あれこれ袋に詰めて、買い物を堪能。レジに持っていくときに、買い忘れに気づいた。

「あ!パスタ忘れた」 と、パスタを棚からつかんで振り向いた瞬間・・・


え?まぼろし・・・?
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by exmouthcoco | 2005-02-15 05:40 | **出会い… | Trackback | Comments(20)

ミエナイ チカラ・・・

【その後…】


一緒に歩いたこともない町で、約束もしていないのに出会った私たち・・・。
後からわかったことだが、ニコラはその前の夜、アデレードからこの町に移動してきた。
いつもはPerthに住んでいる友達を訪ねるのだが、この日に限っては、スパイス屋の近くにあるユースホステルに泊まっていた。パースの朝1日目、散歩がてら歩いていると、植物の種を売っている店を発見。そして中に吸い込まれていった・・・。


その後、店を出てcoco-mamaを含め3人で、隣りの港町、フリーマントルまで遊びに行った。
電車の中でも、ずっとおしゃべり。長いブランクがうそのようだ。ニコも私も変わってない。
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初めて一緒に歩く、フリーマントルの町。大好きな町だけれど、もっともっと想い出が詰まった町になりそうだ。

ここの名物でもある、フィッシュ&チップスをつまみながら、近況報告。
メカニックではないが、念願だった空港に勤めているということだった。 
(夢って・・・かなうもんなんだね。)

驚いたのが、別れてから一度も手紙を書いたことがなかったのに、何故か今回、アデレードで私宛てに絵葉書を送ったらしい。書き終えたものの、出そうか出すまいか、ポストに投函するのに何日もかかったとか・・・。

一緒に旅をしていた時と違って、この時はもうパソコンが普及している時代。
私もニコもメールアドレスを持っていたので交換することにした。

「・・・・・」 2人で言葉を失う。

私のメールアドレスには、当時ニコラから呼ばれていたcocoが含まれていたし、
ニコラのアドレスには、出会いの場所 exmouth が使われていた。

もっともっとお喋りしたかったけれど、私は帰国の日。
今度は笑顔でサヨナラを言った。



家に帰ったら、ニコラから絵葉書が届いていた。
もし、あの店で会うことがなかったとしても、こういう手段から再会していたんだなぁ、と思う。

その後は、友達としてメールやチャットを楽しみ、電話でも頻繁におしゃべりをした。
友達以上の友達・・・。今回、出会ったことでお互いに更に強い絆を感じた。
(心のどこかで、いつか会えると思ってたんだ・・・。)

時には、ほぼ同じ時間に同じ曲を聴いていたり、私が映画「Taxi」を見ていたら、ニコラは、「Taxi2」を見ていたとか・・・まったく不思議な縁だなぁと思う。
一度、ニコラの夢を見て、電話で伝えたら、「・・・なんで知ってるの?」と驚かれたことも。
どうやら、予知夢というか、夢を通じて相手のことが見えたらしい。 
(何でもお見通しなのダ!)

それからもずっと友達で、いつの日か、胸に抱いた気持ちに変化が・・・。
「過去のことは水に流して、最初からやり直そうか」
その一言で、フランスに来ることを決意する。


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最初の出会いから8年半・・・
フランスの南西部の小さな村で村長さん立会いのもと結婚式。
11月も半ばだというのに、半袖でも気持ちがいいくらいの、いい天気の日だった。

2人の指輪には、出会った場所と日付が刻まれている・・・。
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by exmouthcoco | 2005-02-15 05:36 | **出会い… | Trackback | Comments(66)

「おフランス」ってよく言われるけど、実際はそんなに優雅じゃない。普段着の田舎での生活を日々書き留めています。


by exmouthcoco